翻訳会社・LSPを利用する10のメリット

新しい顧客を引きつけ、獲得するために世界市場に参入することは、ビジネスにとって最大の意思決定のひとつと言えるでしょう。国境を越えてビジネスを拡大させることは、多大な面倒を抱えることになると思われがちですが、そうでもありません。個人翻訳者に頼んだり、社内で作業分担してすませようとしたりせず、翻訳サービスを専業とする会社に依頼すれば、手頃な価格で効率よく、しかも途中で滞ることなく作業を進めることが可能です。

翻訳サービス会社と連携することには多数のメリットがあります。ここでは、国際市場に進出するにあたってプロの翻訳サービスを利用する10のメリットを紹介します。

1.正確な翻訳

まず何よりも翻訳の正確性は必須です。正確な翻訳は情報提供の要です。1つの翻訳ミスが文書全体の意味を変えてしまう可能性があるばかりか、すぐにビジネスの信用を失ってしまうことにもなりかねません。文書の翻訳では、対象となるコンテンツの種類によって必要な翻訳レベルが異なります。例えば、医療関連や法的な文書あるいは金融分野の文章は、その分野独特の専門用語が使われ、高度に技術的かつ具体的な文章となっているものがほとんどです。翻訳サービスを利用すれば、内容がどれほど専門的であったとしても、情報が的確に翻訳されるので安心です。

2.翻訳以上、ローカライズの要望にも対応

新しい市場にビジネスを展開する場合、プロジェクト如何によっては単なるコンテンツの翻訳では不十分ということも多々あります。翻訳するだけではなく、対象地域の文化に適合させるためにコンテンツをローカライズする必要が出てくる可能性があるのです。ローカライズするとなれば、使用する配色、デザイン、イメージ画像、通貨換算、時刻・日付の調整などを含め、該当プロジェクトのあらゆる要素をターゲット市場に適合させることになります。翻訳サービス会社の翻訳者は、対象となる言語のネイティブスピーカーなので、ターゲット市場の文化特性や嗜好性を理解しており、すべてのコンテンツがその地域に適したものになっているかを確認することができます。

3.経験豊かな翻訳者

翻訳サービスを利用すると、優れた資格と高学歴を有する翻訳者が慎重に選出され、翻訳作業を担当することになります。翻訳会社および言語サービスプロバイダー(LSP)は、類似のプロジェクトにおける豊富な経験を有するネイティブスピーカーの翻訳者に作業を割り当てます。さらに、対象分野の専門知識を有する翻訳者が担当になるので、依頼作業に関わる業界の専門用語を翻訳者が理解していることも保証されることになります。

4.マーケティングサポートへの対応

製品あるいはサービスの翻訳/ローカライズを行うと決めたら、次に検討すべきことはマーケティングです。翻訳会社・LSPは、新規にローカライズしたサービスをターゲット市場に向けてマーケティングするのをサポートするために必要なあらゆるツールを揃えています。マーケティングの最初のステップとしては、ターゲット市場に合わせたウェブサイトの構築です。ウェブサイトは、顧客とビジネスとの最初の接点となる可能性が高いことは覚えて置く必要があります。ターゲット市場の文化的ニュアンスを全て考慮した上で、ウェブサイトを適切にローカライズすることが不可欠です。

5.複雑なプロジェクトの扱いも

翻訳会社・LSPは、基本的な翻訳から多言語の複雑なローカライズまで、あらゆる範囲のプロジェクトを適切に管理することができます。コンテンツを多言語に翻訳する必要がある場合でも、翻訳会社・LSPは容易にその需要に応えることができるのです。しかし、そのような広範な作業のために個別のフリーランス翻訳者を探すとすれば、作業を完成させるために複数の資格を持つ人を探さなければなりません。プロジェクトの複雑さに関わらず一括で依頼できるメリットは大きいと言えます。

6.プロジェクトチームによる効率化

翻訳会社・LSPと協業することの最大のメリットは、効率的な作業進行を確実に行うためのプロセスが確立していることです。翻訳プロジェクトは、プロジェクトマネージャー、翻訳者、校正者、そしてその他のメンバーで構成される専任チームによって進められます。プロジェクトマネージャーは、常に最新の作業進捗を把握しておくだけでなく、作業工程で懸案事項が生じた場合の対処を担います。

7.業界の特殊事情にも対応

お客様の業界事情に通じた翻訳会社・LSPであれば、作業を担うプロジェクトチームも業界独自のニュアンスや分野に特化した専門用語を理解していることでしょう。例えば、eラーニングのコースをローカライズする場合には、学習管理システムで作業を行い、コースに含まれるあらゆる要素をまとめられる翻訳者が必要です。通常、翻訳者はひとつの言語から別の言語への言葉の置き換えはできますが、eラーニングの複雑さをすべて掌握することまではできません。そこをプロジェクトチームが補填することで、完成度の高い納品物を作成することができます。

8.品質保証

翻訳およびローカライズプロジェクトにおいて最も重要な要素は品質保証です。この点は、翻訳会社・LSPを利用する重要なメリットでもあります。品質保証管理システムを有していない場合、翻訳のミスが生じ、それがプロジェクト全体に影響を及ぼす可能性は否定できません。国際標準化機構(ISO)の認定、特に翻訳サービスの国際規格である「ISO17100:2015」の認証を取得している翻訳会社・LSPであれば、質の高い翻訳サービスの提供に必要な要件(翻訳プロセスや品質管理システム、翻訳者や校正者の資格など)を満たしていることを意味しています。

9.翻訳技術の活用による効率化

翻訳会社・LSPは、CATツール(翻訳支援ツール)などを利用して、プロジェクトをサポートしています。例えば、CATツールを利用して標準化された用語集(用語データベース)を作成し、用語を集約することで訳文の統一性を確保し、また、翻訳を容易にするためにテキストを分割するなどして、大規模なプロジェクトを効率的に進行させるのに役立てています。

10.プロジェクトの継続/事業展開にも対応

プロジェクト完了後、ビジネスが継続的に成長し続け、追加の翻訳作業あるいはさらなる事業展開に向けたローカライズが必要になったときでも大丈夫です。翻訳会社・LSPは、翻訳データベースなどの翻訳ツールを活用しているので、追加の翻訳作業が生じた場合にも簡単に過去の作業のデータにアクセスして作業を行うことができます。しかも、一度作業をしたことでお客様のビジネスの内容を理解しているので、市場調査や分析を実施し、次に進出するターゲット市場を検討する力添えをすることも可能です。

事業を拡大する計画を決める際には、どの国際市場が会社の成長を促進することができるか検討されることでしょう。翻訳およびローカライズを成功はプロジェクトの成功につながります。新しい市場へのビジネス展開においてパートナー選びは重要です。ここに挙げた10のメリットを参考に、翻訳・ローカライズ作業を専業とする翻訳会社あるいはLSPと連携することをご検討ください。

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