CATツールを使用して翻訳効率をUP!

CATツールとは、Computer Assisted Translation(コンピュータ翻訳支援)ツールのことで、その名が示すように、翻訳のプロセスを容易にしてくれるコンピュータプログラムです。翻訳者のアウトプットの質と量を高めてくれるだけでなく、複数の翻訳者が作業を分担する時や解析を行う際に役立ちます。翻訳者が大量の翻訳を行ったり、限られた期間内に多くのプロジェクトに携わったりする場合には、まさに必要なツールと言えるでしょう。 CATツールの効果…

【コラム】世界的ベストセラーになった名翻訳8冊

幸いにして日本にいると、世界のベストセラーを日本語で読むことができます。英語で出版された書籍のうち約3%しか外国語に翻訳されていないと嘆く声があることを鑑みれば、比較的多くの英語の書籍が、日本語に訳されていると言えるかもしれません。 世界的なヒット作品となるような本は、必ず英語版が出版されます。翻訳の巧みさも、書籍のヒットの要因の一つと言えるでしょう。ここでは、英語に翻訳されて世界的なベストセラーとなった書籍8冊を紹介します。 『星の王子さま』 …

原爆投下は、たった一語の誤訳が原因だった!?

今回は、国内における同時通訳の草分け的存在でもある鳥飼玖美子・立教大学教授の著書『歴史を変えた誤訳』(新潮文庫)から興味深いエピソードをご紹介したいと思います。 時は第二次世界大戦も終盤を迎えた1945年7月26日。アメリカ合衆国、中華民国およびイギリスの首脳は大日本帝国に対して、全日本軍の無条件降伏などを含めた13カ条からなるポツダム宣言(英語原文、外務省訳、原題日本語訳)を発し、受諾しない場合は「迅速且つ完全なる壊滅あるのみ」とスゴみました。

日米和親条約の誤訳が歴史を動かした?

よくある話ですが……。アメリカに初めて行ったとき、税関で“alien”と書かれた列に並ばされて、「私は本当にこの列にいていいのだろうか?」とたいへん不安に思った経験があります。英語もあまり話せず、しかも生まれて初めての海外旅行でした。その後、税関の“alien (外国人/宇宙人)”の冗談話を何度も聞かされ、困惑したのは私だけではなかったのだと知って、少しホッとしたのを覚えています。

翻訳業界の黒船 ニューラル機械翻訳

グローバル化が進み、多言語への翻訳、しかもタイムリーでコストパフォーマンスのよい翻訳のニーズが高まる中、どうしたら品質を保ちつつ短時間でコストを抑えた翻訳ができるのか、といった点が課題となってきました。これを解決すべく登場したのが、IT技術を活用した機械翻訳です。翻訳者による翻訳はもちろん高品質ですが、どうしてもそれなりの時間と費用を要してしまいます。一方で機械翻訳だけに頼れば、作業スピードは上がりコストを抑えることができますが、品質面では懸念が残ります。…

翻訳の質の数値化は可能か?~比較ポイント解説~

翻訳を依頼する際、翻訳の質を数値化して横並び比較できたらわかりやすいのにと思ったことはないでしょうか。一見、便利そうですが、本当に可能なのでしょうか。以前にも取り上げたこの話題ですが、何が数値化できて、何が数値化できないのか、再度整理してみます。 数値化できること…

世界でビジネスを成功させるにはローカライズが不可欠

世界中で40億人がインターネットを利用しているといわれる今日。ビジネスに関する情報を世界に効果的に届ける方法を考えてみましょう。 ローカライズはなぜ必要? 各国にはそれぞれの文化があり、使っている言語も異なります。例えばあなたが、インターネットで新たな家電製品を探しているとします。仮にある製品に興味を持ったとしても、そのウェブサイトやバナー広告が母国語ではない言語で書かれていたら、クリックして詳しく内容を見たいと思うでしょうか。そこにはまず、言語の壁が立ちはだかります。…

最も翻訳が難しい研究領域とは?

医学や化学など自然科学、いわゆるサイエンスと呼ばれる分野の論文より、人類学や社会学など、人文・社会科学系学問の論文のほうが、翻訳や校正に時間がかかる傾向があります。これは、文章が端的で論点を1つひとつたどりやすいサイエンスの論文に比べ、人文・社会科学系論文は、文章が饒舌になりがちなことに起因するともいえます。

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