グローバルなビジネスのためのソフトウェアローカライズ

ソフトウェアのグローバル展開を検討しているのであれば、ローカライズへの投資は惜しむべきではないでしょう。​ソフトウェアをローカライズするということは、ユーザーの地域や言語、文化を理解した上で、国境を越えて新しいお客様にアプリケーションを提供するということです。言葉や文化的な規範をしっかりとふまえて製品をローカライズすれば、世界のユーザーに満足のいく体験を提供できるでしょう。

​ローカライズというと大変に聞こえますが、メリットは掛けた時間やコストに十分に適うものです。ローカライズが大切である理由をいくつか挙げてみましょう。

他社との差別化

​ソフトウェア市場の競争は非常に激しく、他社に対する優位性を持ち続けることは容易ではありません。​一歩抜きんでるためにはグローバルな展開が必須で、そうした展開は、ローカライズ抜きには達成しえないのです。​海外市場に向けてソフトウェアをローカライズすれば、現地の人々は、確実に他社のソフトウェアよりも、そのソフトウェアを選択します。ローカライズをしなければ、多くの潜在顧客を他の企業の製品に取られてしまうでしょう。

新規市場への参入

ローカライズを行うことで、複数の新しい市場でのビジネスチャンスが生まれます。ローカライズにより、企業は文化的の壁を乗り越えて、製品やサービスをより多くの顧客に安心して利用してもらえるのです。上位23の言語だけで、使用者が​世界人口の半分を占めていることを考慮すると、ローカライズには大きな見込みがあります。

収益の拡大

​他社に差をつけて新しい市場に参入すれば、当然ながら、より多くの顧客を得られます。そして売上と収益が増加すれば、ビジネスは大きな成長を遂げられるでしょう。​世界中のユーザーは製品をしっかりと選ぶようになっているため、質の高いローカライズは、ソフトウェア選択の動機付けとなり、​75%のユーザーが母国語の製品を購入したいと望んでいることからもその重要性は計り知れないのです。

国境を越えたコミュニケーションの向上

​ビジネス戦略のうちで最も重要もののひとつが、優れたコミュニケーションです。​顧客とのつながりが確立すれば、より大きな成功を収められます。​そして、相手の母国語でコミュニケーションが取れたときには、最良の関係性も生まれやすくなるでしょう。​コミュニケーションとは、単に辞書的に翻訳される意味の伝達ではありません。文化やニュアンス、言葉の背景にある歴史や思い、そして集団が共有するその他多くの要素を理解した上でのやり取りなのです。

企業評価の向上

​世界レベルでの評価は、いまや企業の長期的な成功には不可欠です。​ソフトウェアをローカライズすることで、製品だけでなく会社自体をより多くの人々に知ってもらえます。ブランドの認知度が高まることでマーケティングもより効率的・効果的に行えるようになり、評判がさらに高まります。

クライアントのユーザー体験の向上

​ソフトウェアを完全に理解して利用できた方が、ユーザー側の体験も向上します。​ですから、対象市場とそのユーザー層を調査し、その傾向を完全に把握した上で、あらゆる側面をその市場に適応させた現地版を作り上げるのです。​ソフトウェアの完全なローカライズとは、単に言葉だけではなく、表記や図像、グラフィック、動画、その他オーディオビジュアル要素などを含め全ての要素を現地ユーザーに向けてカスタマイズすることです。​それによりユーザーがソフトウェアを最大限に活用できるようになるのです。ユーザー体験の向上に1ドル投資すると、10ドルから100ドルのリターンがあるとも言われます。こんな効率の良い投資はそうそうありません。

フィードバックの増加

​ユーザーが増えれば増えるほどフィードバックも多く得られるようになり、結果としてソフトウェアの改善に役立ちます。​これはユーザーとビジネスの双方にメリットがあることです。製品の改善により、ユーザーエクスペリエンスは向上し、さらに多くのユーザーにソフトウェアを届けられるのです。

 ​世界の企業向けソフトウェア市場は2021年までに5560億ドルに達すると予測されており、ソフトウェアのローカライズへの投資は、ソフトウェアを扱う企業にとっては重要なステップです。そして、その投資から最良の結果を得るためには、各国市場へのローカライズ実績を持つパートナーと提携するのが良いでしょう。

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