モバイルアプリの成功に翻訳・ローカライズが重要な理由

世界で携帯電話などの移動体通信事業関連の業界団体であるGSMAが発行した「The Mobile Economy 2022」によると、2021年末時点、全世界では、およそ53億人がモバイル端末を利用しており、アプリは人々の日常生活に欠かせないものとなっています。そんな中、自分たちの国や地域の市場のみを対象にアプリを開発していれば、大きな利益をみすみす逃してしまうことにもつながるでしょう。適切な翻訳・ローカライズを行えば、言語や文化の異なる人々にとって魅力的なアプリを作り上げることで、一つの言語や地域とは比べられない規模のユーザー獲得も可能になるでしょう。

質の高い翻訳・ローカライズのメリット

質の高い翻訳・ローカライズにより、新たな国や地域のユーザーもアプリを開発した国や地域のユーザーと同じ体験ができるようになります。以下のような側面において、アプリの翻訳・ローカライズの質が重要な意味を持ちます。

  • 売上の増加。翻訳・ローカライズというと多額の費用が掛かるイメージがあるかもしれませんが、質の高い翻訳・ローカライズを行うことで、投資に見合った見返りも期待できます。新しい国や地域に進出するごとに、シェア獲得と売上増を目指せるのです。
  • ビジネスの幅の拡張。アプリの翻訳・ローカライズによってビジネスの幅が広がることも少なくありません。さまざまな言語や地域をターゲットとすることで、新規のビジネスチャンスや、それまで見えていなかったニーズを発掘できるのです。アプリの翻訳やローカライズを専門的に行う会社を利用することで、アプリに合った市場もよりスムーズに見極められるでしょう。
  • 顧客維持率の向上。アプリを通じて獲得した顧客に、商品やサービスへの興味持ち続けてもらうことも大切です。アプリ市場は非常に競争が激しく、ユーザーの維持も困難です。ユーザーをつなぎとめるためには、質の高いローカライズは不可欠です。ひとたびアプリに不満を抱いたユーザーは簡単に離れていってしまうのです。専門的なローカライズサービスを利用することで、ローカライズ版のアプリの魅力を保ち、顧客忠実度も保つことができるのです。
  • 視認性の向上。アプリのローカライズでは、アプリストアやウェブ上のキーワード検索やフレーズ検索でアプリを見つけられやすいように、メタデータを地域や言語に合わせて作り上げるプロセスも含まれます。これにも、高い専門性が必要とされます。
  • ランキングの向上。アプリストアで上位表示される上で重要なのが、月間のアクティブユーザー数です。海外を含めたユーザー数の増加によりアプリのランキングが向上します。

アプリの翻訳・ローカライズはいつ行うべきか

上述のとおり、アプリの翻訳・ローカライズは、多くのメリットをもたらす意義の大きなものですが、開発当初からしっかりと取り組むことが肝心です。直感的なインターフェイスのアプリであれば、世界中のユーザーが使いこなせるようにするためのローカライズに、それほど多くの時間は掛からないでしょう。

反対に、より複雑なインターフェイスを使うことで、より深く関わってもらうアプリも数多くあります。そうしたアプリの翻訳・ローカライズにはより多くの時間とリソース、プランニングが必要になります。いずれの場合においても、最初の時点からローカライズを着実に行っていくことで、各国語版で等しく質の高いユーザーエクスペリエンスをもたらすことができるのです。

ターゲットの特定

アプリを翻訳・ローカライズするといっても、まずは、どの言語や地域で展開するかを決定する必要があります。スマホアプリのローカライズ版を作る国や地域を決める際に考慮すべきポイントには以下のようなものがあります。

  • アプリ全般のダウンロード数ダウンロード数の多い国には、中国、インド、アメリカ、ブラジル、インドネシア、ロシアなどがあります。
  • 対象アプリの分析結果。すでに開発国の言語でアプリをリリースしている場合、他の国や地域のユーザーが存在するかを分析します。特定の国や地域のユーザーが一定程度存在すれば、翻訳・ローカライズによってさらなるユーザーを獲得できる可能性も十分にあるでしょう。
  • 競合の動向。競合アプリ、類似アプリが成功を収めている市場は詳しく検討すべきでしょう。また反対に、競合他社が全く進出していない地域がブルーオーシャンである可能性もあります。
  • カスタマーレビュー。ユーザーのレビューから、顧客の属性や所在地などのデータを収集することで、ローカライズ版を展開すべき地域が浮かび上がる場合もあるでしょう。
  • 国や地域の収益性。その国や地域の購買や消費、どのようなタイプのアプリにお金を使うかといった傾向を分析することで、ローカライズのコストを回収できるか判断することも大切です。

アプリの翻訳・ローカライズには多くのメリットがありますが、プロジェクトの成功には、入念な事前調査と戦略の策定が欠かせません。ローカライズの質が、どれだけのユーザーを惹きつけられるかのカギとなります。ですから、アプリの翻訳・ローカライズについて高い専門性と実績を持つ翻訳会社・言語サービスプロバイダー(LSP)とともにプロジェクトに取り組むことが推奨されます。

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