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サイバーセキュリティのトレーニングコースを多言語翻訳

大手プロバイダーと協力し、カスタマイズされた情報セキュリティ意識向上のトレーニング用eラーニングプログラムのローカリゼ-ションを提供しました。

案件概要
  • サービス名:eラーニングのローカリゼーション(翻訳・編集・校正、吹替え、画面上テキストの作成と同期)
  • 言語:英語からアラビア語、中国語、チェコ語、オランダ語、フランス語(カナダ)、フランス語(フランス)、ドイツ語、イタリア語、ポーランド語、スペイン語(ラテンアメリカ)
  • サービス内容:TEP(Translation翻訳、Editing編集、Proofreading校正)とeラーニングコースへの組み込み
  • ボリューム:144,415語
  • 分野: サイバーセキュリティ
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ご依頼主について

情報セキュリティアウェアネス(情報セキュリティ意識向上)トレーニングプログラムの大手プロバイダーである今回のお客様は、2007年以降、フォーチュン500(Fortune 500)に選ばれた企業をはじめとするさまざまな組織が社員・職員のトレーニングを行うのをサポートしてきました。9段階のアプローチを取ることで、顧客の期待を超えるカスタマイズ化したeラーニングソリューションを提供されています。
さらに、お客様は、OWASP(アプリケーションセキュリティ)トレーニング、ゲーミフィケーション、ペネトレーションテスト(侵入テスト)、マイクロラーニング(Microlearning)、フィッシング・シミュレーションなど、さまざまな継続的なトレーニングのオプションを提供しています。選択肢があることにより、顧客は、アプリケーションセキュリティ、ゲーミフィケーションによるエンゲージメント、侵入テストを通した脆弱性の特定、定期的なマイクロラーニングの更新、さらに、シミュレーション演習によるフィッシングの脅威に関する注意喚起の向上といったさまざまな分野で、社員・職員の知識とスキルを継続的に向上させることができるのです。
今回は、エンドユーザーのためのeラーニングコースのローカリゼーションをご依頼いただきました。お客様のご要望は、翻訳、吹替え(ボイスオーバー)作成および字幕テキストの作成、Storyline(オーサリングツール)上で行う同期を含め、Articulate 360(eラーニングの作成ツール)で構築されたトレーニングコースをローカライズすることでした。

プロジェクトの課題

サイバーセキュリティの翻訳に欠かせない多言語コンテキストの精度追求

複雑なサイバーセキュリティの用語やコンテンツを、正確かつ効果的に多言語に翻訳することは、大きな課題でした。サイバーセキュリティのコンテンツには、複雑な技術用語や専門用語、複雑なアイデアが含まれていることが多々あります。主題およびターゲット言語の両方の専門知識を持つ翻訳者は、微細な部分を漏らすことなく、意図した意味を正確に伝える必要があります。担当翻訳者は、正確かつ文脈上適切な翻訳を確実に行うため、広範な調査を行い、各ターゲット言語でのサイバーセキュリティ用語の複雑さを理解する必要がありました。

文化的なニュアンスを伝えて ローカリゼーションを成功させるためのコンテンツ調整

ターゲット言語の話者の文化的なニュアンスや好みにコンテンツを適応させることは、ローカリゼーションを成功させるための重要な課題です。多様な文化には、アイデア、ユーモア、社会規範を表現するそれぞれ独自の方法があります。ターゲット言語のエンドユーザーに親しみを持ってもらい、共感してもらうためには、コンテンツを調整することが不可欠でした。この作業には、文化的論及、慣用表現、画像、例示、あるいは状況に応じたローカライズを行う必要が含まれます。文化的なレビューの担当者やターゲット国内に担当者を配することは、ローカライズ化したコンテンツが文化的に適切であり、ターゲットユーザーにとって魅力的であることを確認するための洞察を得る上で非常に有益でした。

シームレスな統合を実現するeラーニングコースのローカライズ

ローカライズされたコンテンツをeラーニングコースにシームレスに統合するという作業には、厄介な技術的課題があります。ローカリゼーションには、テキストを翻訳するだけでなく、コースの既存の構造とデザインに翻訳したものを組み込むところまで含まれます。そのため、さまざまなプラットフォームやデバイス間で適切なフォーマット、機能、互換性を確保することが不可欠です。
この課題には、インターフェースに収めるための翻訳テキストの長さ(文字数)の調整、音声やビデオなどのマルチメディアコンポーネントの適応、一貫したユーザーエクスペリエンスを保証するためのさまざまなデバイスやプラットフォームでのローカライズされたコースの厳密なテストなど、さまざまな作業が入り組んでいます。

今回のプロジェクトが目指したのは、コンテンツの完全性を維持しながら、ローカライズされたコンテンツをコースのフレームワークと調和させることによって、技術的な障害を克服することでした。ユーザーに最適でまとまった学習体験を提供するためには、ローカライズの過程で、テキスト、メディア、インタラクティブな要素をシームレスに統合するという複雑な作業を進める必要がありました。

クリムゾンのソリューション

サイバーセキュリティの翻訳作業へのサポート:包括的な用語集と専門家によるガイダンス

クリムゾンは、サイバーセキュリティ関連とターゲット言語の両方に関する深い知識を持つ複数の専門家と緊密に協力しました。専門家らは貴重な洞察を提供し、複雑な用語が正確に翻訳されているかを確認し、意図した意味を効果的に伝える上で重要な役割を果たしてくれました。

正確な翻訳であることを確認し、コンテンツの整合性を維持するために、クリムゾンの専門家はそれぞれのターゲット言語におけるサイバーセキュリティ用語について調査を実施し、信頼できるリソースと業界固有の参考資料をもとに、翻訳が正確かつ最新の用語を使っていることを確認しました。

さらに、サイバーセキュリティ用語と承認された訳語の包括的な用語集を作成し、言語間の一貫性を確保。この用語集には、訳語だけでなく説明や文脈での使い方も記されていたので、翻訳者が複雑なコンセプトを正確に伝えるためのガイドとして機能しました。

また、クリムゾンは、サイバーセキュリティのSMEの専門知識を活用し、広範な調査を実施。堅実な用語集を作成することによって、サイバーセキュリティ分野の翻訳が正確で信頼性が高く、オリジナルコンテンツに忠実なものとなることを確実にしたのです。

ローカリゼーションにおける文化的専門知識:ターゲットユーザー向けの文化関連コンテンツの作成

クリムゾンは、このプロジェクトにターゲット文化を深く理解しているレビュアーとターゲット国内の言語担当者とを配しました。ターゲットユーザーの嗜好、慣用表現、文化的論及に関する彼らの貴重な洞察は、コンテンツをターゲットユーザー向けに適切に対応させる上で重要な役割を果たしました。
eラーニングプログラムのユーザー(学習者)にとっての文化的な妥当性や関連性を確保するため、コースの例示、事例、シナリオを変更しました。この作業には、各言語のユーザーから共感が得られるような名称、場所、文化的背景を取り入れ、コンテンツをより関連深く魅力的なものにすることも含まれています。
さらに、ローカライズされたコンテンツが不注意にも文化的基準に反することや虚偽記載が生じることを防ぐため、文化的感受性のレビューを優先的に行いました。こうしたレビューは、潜在的な文化的落とし穴を特定する上で重要な役割を果たし、必要な調整を行い、コンテンツが文化的に適切であることを確認することを可能にするものです。レビュアーや国内の言語担当者による調整、文化的に関連性のあるコンテンツへの変更、文化的感受性のレビューの優先などを行うことで、ローカライズされたコンテンツがターゲット文化を正確に反映し、文化的に適切な方法で効果的にユーザーを引き付けることを保証しました。

ユーザーエクスペリエンスの最適化:ローカライズされたeラーニングコンテンツの効果的な統合

統合プロセスを担当する技術チームとの効果的なコミュニケーションおよび協力チャンネルを確立することにより、ローカライズされたコンテンツを滞りなく統合するための包括的なソリューションを提供。スムーズな統合を着実に行うため、eラーニングプラットフォームの要件、仕様、および制限の明確で簡潔なコミュニケーションを優先してプロジェクトに取り組みました。また、最適なフォーマット、機能、互換性を確保するため、さまざまなプラットフォーム、オペレーティングシステムおよびデバイスで、ローカライズされたコースの厳格なテストを実施しました。テストフェーズを通して、問題を迅速に特定して対処することで、さまざまな環境でも一貫したユーザーエクスペリエンス(ユーザー体験)を確保できることを確認しています。
さらに、高度なローカリゼーションツールと技術を活用して、統合プロセスを合理化しました。ローカリゼーションツールは、コンテンツ管理、一貫したフォーマットの確保、ローカリゼーションワークフローの特定の側面の自動化につながっており、ツールの力を活用することで、統合プロセスの効率と精度を最適化しました。
効果的なコミュニケーションを促進し、徹底的なテストを実施。最先端のローカリゼーションツールと技術を活用することにより、シームレスなインテグレーション経験を提供することに取り組ユーザーに魅力的な翻訳経験をお届けすることができました。

成果

  • 10言語におよぶサイバーセキュリティeラーニングのローカリゼーションの実装を成功させ、お客様に高品質でアクセスしやすく、影響力のあるトレーニングソリューションを提供。
  • 高度なスキルを持つeラーニングローカリゼーションの専門家による熟練したグループが、Articulate 360上で滞ることなく協業し、ローカリゼーションプロセスを成功させるための幅広い専門知識を共有。
  • 綿密なプロジェクト管理戦略を採用することでプロセスを合理化し、効果的なコミュニケーションを維持し、効率的にリソースを割り当てることで、プロジェクト全体を通して高い品質を提供。
お客様の声

クリムゾンによる建築書の翻訳は、私たちの考え方を大きく変えるものでした。クリムゾンの翻訳サービスは、私たちの期待を常に上回るものだったのです。



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