クリムゾン・ジャパン、お茶の商品ブランドページを日英2言語化
WPML統合と多言語SEOでウェブサイトの翻訳・ローカライズを実施し、サイトのビジビリティ(可視性)の強化に寄与
- サービス: WPML統合によるウェブサイト翻訳、多言語SEO適応、ウェブサイト開発
- 言語:日本語から英語
- 単語数:20,000文字
- 翻訳対象ウェブサイト:https://tokyoteatrading.com

ご依頼主について
お客様は、お茶を飲む体験を再定義し現代風にアレンジし、文化や年齢・性別を超えてお茶が楽しまれることを目指すブランドです。緑茶や烏龍茶(青茶)、紅茶など各国の様々な種類のお茶の商品を、現代のライフスタイルに合わせて展開されています。
ウェブサイトの多言語化によるグローバルリーチの拡大
お客様は、グローバルなプレゼンスを強化するため、WordPressをベースにした日本語サイトの英語への翻訳・ローカライズを検討されていました。そこでクリムゾン・ジャパンでは日本語コンテンツの効率的な抽出と翻訳を可能にするため、WPML(WordPress Multilingual Plugin)をバックエンドに導入しました。ブランドイメージを保ち、文化的に洗練された正確な英語を、多言語版のサイトに落とし込み、お客様のデジタル・フットプリントの拡大をサポートしました。
プロジェクトの課題
ウェブサイトのローカライズ特有の課題
ウェブサイトのローカライズは単なる翻訳ではなく、意味的に正しい内容をSEOに配慮しながら、操作性がよく見やすいデザインの対象言語のページに仕上げなくてはなりません。ブランドサイトの多言語化には戦略とそれに特化した技術が必要となります。
1. 複雑なページ構成
最初の課題はサイトの複雑な構造にありました。カスタム投稿タイプと高度なレイアウトで構築されたブランドサイトで、そのコア構造を維持してローカライズを行い、英語ページを追加することが求められたのです。
2. 文化的な配慮
東アジアの文化圏と異なり、英語圏の多くのでは緑茶や青茶(半発酵茶=烏龍茶)などにそれほど馴染みがありません。文化的な含意にも配慮して、英語の読み手の多くを惹きつけられるようなバランスが非常に重要でした。
3.デザイン的な洗練
また、日本語ページの機能やデザインを維持することも重要でした。具体的には以下のようなビジュアルやレイアウトの課題に取り組む必要がありました。
- 単語数: 訳文の単語数が、オリジナルの日本語の文字数と異なる場合、表現を変えたり不要な単語を割愛したりすることで、両言語のレイアウトを合わせる
- フォント:サイトのビジュアルを損なわないようにしながら、フォントのスタイル、サイズ、間隔を読みやすいように最適化する
- 文化的嗜好:日本的なデザイン要素を英語圏の読み手の好みに沿うよう微調整することも検討する
- 画像とテキストの位置関係:画像やグラフィカルな要素と文字列との位置関係を、日本語のものに沿うよう調整する
4. 技術的な統合
言語とデザインの課題に加え、ウェブサイトの技術的側面がローカライズ後もスムーズに機能するようにすることも同様に重要でした。
- WPMLの統合:多言語のプラグインを、ウェブサイト全体で動作させる
- クロスデバイスの互換性:両言語のページを、複数のデバイスと画面サイズでテストし、レスポンシブな設定とする
- SEO:英語圏の検索行動に合わせるため、キーワードや構成を最適化する
このように、複雑なページ構成に合わせ、SEOにも配慮して言語的・文化的ローカライズを行い、デザインの調整を行いながら、技術的な統合を行い、ブランドイメージを保つという、いくつものハードルを乗り越える必要があったのです。
クリムゾン・ジャパンのソリューション
3Hメディソリューション様が顧客企業と進めていたのは、ある疾患に関するインタビューの日本語から英語へのローカライズでした。この重要な臨床試験プロジェクトにおいて、私たちは機密性の高いコンテンツのローカライズという重責を担いました。クリムゾン・ジャパンでは、以下のような取り組みを通じ、お客様のニーズに合ったサービスを提供していきました。
1. 複雑なコンテンツの管理
複雑なサイト構成の整合性を維持するため、体系的なアプローチを行いました。
- 日本語ページを詳細に分析しデータとカスタム要素をマッピング
- WPMLとCMSプラグインの活用により既存の機能を維持したまま、カスタム投稿タイプを効率的に処理
- コンテンツの整合性を確保するため開発者と緊密に連携
2. 言語面・文化面の課題への対処
また、正確かつ文化的に適切で、英語圏の視聴者を惹きつけるコンテンツにするために様々な配慮を行いました。
- 日本の文化や食品に関する用語に精通した英語ネイティブの翻訳者の起用
- ページ間での用語統一が徹底されるよう、包括的な用語集とスタイルガイドを作成
- 適切で正確な翻訳を保つための厳格な品質保証プロセスの導入
3. 英語ユーザー向けのウェブサイト・デザインの強化
英語圏のサイト訪問者に訴えかけるデザイン的な工夫も行いました。
- サイトのデザインを損なわないための、単語数やレイアウトの調整
- フォントのスタイルや行間設定をデバイスごとに最適化
- 英語圏の人々の好みに合わせたビジュアル要素の調整
4. 技術的安定性の確保とSEO対策
さらに、ウェブサイトの技術的な安定性と、検索性への配慮も行いました。
- 動的な画像プレースホルダーとCSSの調整によるシームレスなテキスト配置の維持
- 複数のデバイスや画面サイズに対応するための厳密なテストの実施
- 最適化されたメタディスクリプション、altテキスト、構造化URLなど、SEOのベストプラクティスの実行
グローバルなデジタルプレゼンス
このようにクリムゾン・ジャパンでは、言語面や文化面の専門性と技術面のノウハウを組み合わせ、海外からのサイト流入を向上させるため、ウェブサイトのバイリンガル化を行いました。このローカライズによる成果には以下のようなものが挙げられます。
- 直感的で分かりやすい、国際的なオーディエンスに合わせた英語版ページ
- グローバルなエンゲージメントの強化
- ウェブサイトの機能の維持
- お客様ご自身でコンテンツを更新できる、拡張可能なフレームワーク
クリムゾン・ジャパンでは、こうした総合的なアプローチによって、お客様の世界に向けたアイデンティティの強化をサポートしました。
成果
クリムゾン・ジャパンは、ワンストップでエンドツーエンドのウェブサイト制作とウェブサイトのローカライズソリューションを提供。日本語のみであったサイトの機能を停止することなく日英2言語に拡張。言語的な専門性に先進のテクノロジーを組み合わせることで、信憑性やブランドイメージを維持しながら、パフォーマンスの高い多言語ウェブサイトを構築しました。
- 包括的なローカライズ:翻訳と技術的なサービスを含む、統合ソリューションの提供
- 高度なデジタル最適化:最新のSEO戦略、WPML統合などの実施による、サイトのビジビリティ(可視性)の強化
- 文化的なアダプテーション:内容の正確さを保ちながら、英語圏のユーザーにとって魅力的なページになるよう調整
- アジャイル&スケーラブルなプロジェクト:スマートでアジャイルなフレームワークの採用による、プロジェクトの効率性と柔軟性の確保
クリムゾン・ジャパンは、デザイン、商品、マーケティングのすべての要件を勘案した上で、当社のウェブサイトをローカライズしてくれました。当社サイトのCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)とTMS(トラッキング・マネジメント・システム)を活かした上でのサイトのローカライズを実施し、多言語SEO対策も行ってもらいました。翻訳担当チームの戦略的なガイダンスと緊密な連携により、コンテンツの管理と更新が容易になりました。クリムゾン・ジャパンのプロ意識、専門知識、そして市場に開かれたユーザーフレンドリーなウェブサイトの構築についての熱意は素晴らしいと思います。