韓国語翻訳サービスを選ぶときの留意点
自社製品やサービスを韓国で展開しようと決断した場合、そして次のステップとして関連情報を韓国語に翻訳する必要が出てくることでしょう。新規市場への展開という大きな事業判断を成功につなげるためには、何を翻訳するか、どのように翻訳・ローカライズ作業を進めるか、どのような会社に翻訳作業を依頼するかが重要になってきます。ここでは韓国語の翻訳サービスを選ぶときに留意すべき点を挙げてみます。
翻訳会社・言語サービスプロバイダに作業を依頼する
韓国市場への新規展開にあたって必要な情報の翻訳を、ソフトを使って自分で作業したり、個人翻訳者を採用して担当させたりすることはお勧めできません。単なる言葉の置き換えではなく、適切なメッセージを伝える文書を作成したいのであれば、翻訳会社あるいは言語サービスプロバイダ（LSP）に依頼すべきです。信頼できる翻訳会社やLSPと協業することで、正確な翻訳を期日に合わせて作成することができ、安心してビジネスを進めることができるでしょう。
韓国語に強い翻訳会社・LSPを選ぶ
韓国語への翻訳を請け負う会社をネットで検索すると、いろいろな候補が出てきます。韓国語への翻訳サービスを提供していると書かれている会社の中から、まず、どのような言語ペアでの依頼が可能かを確認します。具体的に言えば日本語・英語から韓国語、そして韓国語から日本語・英語への翻訳サービスがあるかは、選択において重要なポイントです。また、韓国語ネイティブの翻訳者がいるかも確認しておきましょう。質の良い翻訳を作成するには、言葉だけでなく、韓国の文化も理解している翻訳者が作業に関わることが必要です。
韓国語への翻訳実績も確認する
次に、言語ペアの有無で絞り込んだ翻訳会社・LSPが、韓国語の翻訳で実績を有しているのかを確認します。候補となっている翻訳会社・LSPのウェブサイトなどに掲載されている顧客リストやケーススタディ、大小さまざまな翻訳プロジェクトでの成功事例などを参考にしましょう。
ウェブサイトから情報を収集する
翻訳会社・LSPのウェブサイトを見れば、その会社のサービスレベルが垣間見えます。各社のウェブサイトを見るときには以下の点に注意してみてください。
- 翻訳者の経歴や翻訳者プロフィール、該当翻訳会社・LSPが翻訳者を採用する際にどのような審査を行っているか
- 翻訳会社・LSPの品質管理体制、翻訳依頼に対する顧客満足度
- 翻訳会社・LSPの提供するサービス内容が第三者機関によって認証されていることを示す国際規格（ISO）の取得状況
予算とプロジェクトコストを考慮する
韓国語への翻訳費用には幅があることが多いので、プロジェクトを開始する前に予算を検討しておきましょう。多くの翻訳会社はページ単価あるいは文字数単価を設定していますが、翻訳する目的、プロジェクトの範囲や内容、言語ペア（何語から韓国語にするか）によっても変わってくるので、翻訳料金を確認して費用を検討してください。
後から費用のことで問題が起こらないように、翻訳会社・LSPには明確な費用詳細の提示を求めるべきです。オンラインの概算見積もりが可能であれば、どのぐらいの予算を確保しておけばよいのか早い段階から検討する際に便利です。さらに、見積額が予算を超過していた場合に、コストを削減するための方法を相談できるかも、依頼先を選択する際の重要な要素となります。
業界に関する知識のある会社を選ぶ
ビジネス翻訳の場合、言語の翻訳ができるだけは十分とは言えません。韓国語の翻訳能力に加えて、業界（事業）に関する知識のある翻訳会社・LSPを選ぶことが大切です。翻訳作業とは、ある言語を別の言語に置き換えるだけではありません。翻訳会社・LSPに業界に関する知見がない場合、メッセージが的確に伝わらない恐れがあります。翻訳者が専門用語や言い回しを理解できない場合、情報を正確に届けることが難しくなってしまうので、業界特有の専門用語などの知識があるかは考慮すべきです。
できるだけ情報を収集して慎重な判断を
最終的にどの翻訳会社・LSPに韓国語の翻訳を依頼するのかを決めるのは、何が必要かを見極めた上で下すべき重大な決断です。候補となっている翻訳会社やLSPのウェブページで十分な判断材料が得られない場合には、その会社にメールや電話で問い合わせてみてください。質問に対する回答が不明瞭であった場合には、その会社は適切な依頼先とは言えないでしょう。
各国の可能性や伸びへの期待値をランク付けしたU.S.NEWSによる「Best Countries 2020」で韓国が20位にランクされていることを鑑みれば、韓国語への翻訳の需要は今後も伸び続けると予想されます。ここであげた7つの留意点は、韓国語の翻訳依頼に限りません。信頼して翻訳作業を依頼できる翻訳会社・LSPを選ぶ際にご参考ください。
